「将来への展望が見えない」という不安

 15~39 歳の無業者数は 71 万人(2017 年/内閣府)といわれています。その原因を特定することはできませんが、若者が働きにくい社会状況が広がっていることは間違いないことです。
 これまで多くの若者支援機関で、働けない若者の心情について、直接聞き取りが行なわれてきましたが、そこから見えてきた心の状態像は、「将来への展望が見えない」「コミュニケーション力やスキルが不足している」といった漠然とした就労への不安が中心でした。そして、そうした不安に対して、どうすれば働くことに前向きな気持ちに若者が変化するのかという点に議論が偏りがちでした。
 一方で、若者が「どのような働きにくさ」を感じ、「どのように働きたい」と思っているのか、ということに関しては具体的に議論されてきませんでした。若者自身を出発点にして、若者と事業者と支援者が一緒に「働きにくさ」をのりこえる実践を編み出し、こうすれば若者が生き生きと働けるというモデルの提案が必要ではないかと考えます。

若者と共に「よい働き方」を考えていく

 こうした問題意識に基づいて、JYC フォーラム・よい働き方研究会では、まずは若者自身から、どのような「働きにくさ」を体験してきたのか話を伺い、課題を抽出して整理していきたいと思います。
 さらに、移行的労働市場、多様な働き方、就労準備、労働統合型社会的企業(WISE)など、「働きにくさ」を乗り越えようとする試みを表すさまざまな用語が登場していますが、改めてひとつひとつを問い直してみることで、現状の制度の整理を行い、今後の方向性を探っていきたいと思います。
 若者と一緒に「よい働き方」について考え編み出していく協同実践を創り上げていきたいと考えています。関心のある皆様のご参加をお待ちしております。

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開催要項

日時

2018 年 10 月 8 日(月・祝)14:00-17:00

場所

日本労働者協同組合ワーカーズコープ連合会
(東京都豊島区東池袋 1 丁目 44-3 池袋 ISP タマビル 8 階) Google Maps

参加対象者

「働きにくさ」を感じている・感じていた若者、支援者、研究者、その他この研究会に関心のある方

申し込み・問い合わせ

メールに、件名【第1回よい働き方研究会申込】、本文【氏名、よみがな、所属】をご記入のうえ、
JYCフォーラム事務局(info_e-mail)まで、お申込み下さい。

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