第13回 全国若者・ひきこもり協同実践交流会inとやま 報告集

富山からの発信と、全国の前進と

第13回全国若者・ひきこもり協同実践交流会は、2017年12月9日,10日、富山市で開催された。この交流会が北陸で、また日本海側で開かれるのは初めてのことである。
参加者は、559名、うち富山県からは339名という大勢の参加者があった。実践者はもちろんだが、大学や学校関係者、医師の参加が多かったことも特徴だろう。
この交流会のために、2015年3月に準備会がもたれ、16年7月に実行委員会が発足して延べで13回にわたる会合が開かれ、周到な準備がされた。富山で積み重ねられた実践を掘り起こし、つなぎ、全国に発信しようとする熱意にあふれていた。それは、何よりも「ともにやってみんまいけ」と富山弁で表現された集会スローガンにあらわされていた。
全体会、分科会を通じて行われた富山からの報告や発表は、いかんなく富山らしさを発信した。個人として直接に見聞きできたものでは、まず富山ダルクの「岩瀬太鼓海岸組」の太鼓の魂の叫びには腹をゆすぶられた。NPO法人このゆびとーまれの実践は、子どもも高齢者もいっしょに参加する富山型デイサービスの新しいかたちを提示してくれた。「持続可能な暮らし、営農、地域づくりを若者たちと共に創る」土遊野の活動は富山の自然を感じさせてくれた。コミュニティハウス「ひとのま」の報告は、そうか、こんなことができるんだ、と目を開かされた。
懇親会、フリンジ、後夜祭を含めて、全国からの参加者を歓迎しようという暖かい気持ちに満ちた集会をつくりあげてくださった実行委員会のみなさんに心から感謝申し上げる。
さて第13回の交流会の課題は、新たに提起されている「若者協同実践」の内実を理論的にも実践的にも深め、豊かにしていくことだった。それは、はじめの全体会の基調報告や全体シンポジウム、終わりのつどいなどで追求された。今後も、協同実践の理念、構造、目標、内容と方法などあらゆるレベルでの創造的探究が求められる。全体シンポジウムで共通に意識されるようになった「地域とは何か」「コミュニティとは何か」という課題も協同実践概念の重要な内容づくりになっていくであろう。
今回の交流会は、JYCが社団法人化してから最初の集会であった。社団法人化は、年に一度の交流会だけでなく、研究や情報共有を日常的に行っていくためのものだが、交流会でもそこへの参加が呼びかけられた。そういう意味でも今回の交流会は歴史的な意義を持つものになると思われる。この交流会に参加された皆さんにJYCで共に活動してくださるように改めて呼びかけたい。今回の交流会の成果をいっそう意味あるものにするために。

JYCフォーラム代表 太田 政男


第13回 全国若者・ひきこもり協同実践交流会inとやま 報告集

価格:1,000円(送料別途200円)

ページ数:78頁

発行年月日:2018年3月1日

発行
JYCフォーラム(若者支援全国協同連絡会)

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